2017.2.04
一日の終わりにホッとする命の色~赤いギャッベの物語~
赤、黄、緑、青、茶
アートギャッベの基本色の中で唯一現地の方が
特別な想いで織り上げる色があります。
赤。
生命の色。
カシュガイ族の一日は男性は羊たちの放牧で草があまり生えない山を歩き、
女性は生活の場であるテントで家事をしながら大切な現金収入源のギャッベを織る。
質素な朝食を簡単に済ませて、日が昇る前に出発し、
乾いた山を歩き続けた男性陣が帰宅するのは、
広大な標高高い鉱山の山々に夕日が沈みかけたザクロス山脈が真っ赤に染まる頃。
無事に帰ってきた男性陣を迎えながら、
真っ赤に染まるザクロス山脈を見上げるのです。
「今日も一日無事に終われた」と。
カシュガイの女性にとって赤色は一日の終わりにホッとできる特別な色なのです。
万寿実家具では7年ギャッベを扱っていますが、
実は赤色をお選び頂くお客様が多いのです。
それは意外に感じられるかもしれませんが、
特別な想いで織り上げられたその赤色の美しさは、
人を引き付ける魅力があるのかもしれません。
家の中に面積の大きい色のあるものを入れる事を嫌う日本人ですが、
不思議とお部屋になじむんです。
赤だけじゃなくて、草木で染められた素朴な色合いは、
お部屋を選ばない。
赤。
勇気のいる色と言われるけれど、
アートギャッベの美しい赤、実際に見て頂ければお分かり頂けると思います。
カシュガイの女性が特別な想いで織り上げた赤、
ご自宅にきっと馴染んでくれますよ。